XTCらしいデフォルメされたポップが満載のアルバム『ブラック・シー』
まだまだパンクの嵐が吹き荒れていた78年、『ホワイト・ミュージック』でデビューしたXTC。そのサウンドはビートルズにパンクをミックスしたような、歪んだニューウェイヴ感覚にあふれていた。メンバーのアンディー・パートリッジとコリン・モールディングのソングライティングは、キャッチーなメロディーに捻りを加えた癖のあるもので、それまでのポップスやロックを研究しながら生まれた奥深さを持っている。今回は彼らのそんな特徴がよく出た初期の傑作である4thアルバム『ブラック・シー』を紹介する。