ウィーザーの『ウィーザー(ブルー・アルバム)』は90年代を代表するL.A産パワーポップ
80年代初頭から中期に流行したシンセポップのチープなサウンドからの反動か、80年代中頃になると重厚なヘヴィメタルに人気が集まる。90年代にはニルヴァーナやパール・ジャムをはじめとするオルタナティブな感覚を持ったグランジのグループが圧倒的な勢力で世界へと展開していった。カート・コヴェインやエディ・ヴェダーら、60sロッカーのようなスーパースターを輩出するものの、90sに求められるのは等身大のロッカーであった。その頃、CMJ(カレッジ・メディア・ジャーナル)で人気を集めたのはREMやべックといったオタク系ロッカーだったことがその証明になるかもしれない。