WRESTLING CRIME MASTER

97年に解散してしまったが、WRESTLING CRIME MASTERが残したナンバーの数々は、今なお色褪せていない。バイオハザードの影響下、ハードコアとヒップホップを取り混ぜた、パワーで押しきるヘヴィ・グルーヴを確立。ソリッドなギターは攻撃的に鳴り響き、ベース＆ドラムはタイトでありながらも圧倒的な音圧を誇る。また、内臓からしぼり出すようなヴォーカルが張り詰めた緊張感をさらに高めた。——『WRESTLING CRIME MASTER』（96年）だけが、当時の彼らを確認できる唯一の産物である。