Vladimir Ashkenazy

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    Vladimir Ashkenazyヴラディーミル・アシュケナージ

    現代最高のピアニスト/指揮者。その演奏は、ピアノにおいても指揮においても、単なる「巨匠風」「大家風」という言葉では片付けられない。常に新鮮さに満ち、溌剌とした柔軟な音楽表現で、作品の内面に潜む感性や表情の機微など、作曲家が伝えようとした本質そのものを表現できる随一の存在といえるだろう。レパートリーは古典派から現代まで幅広いが、ベートーヴェン/ショパン/シューマン/ラフマニノフなどの作品で、特に叙情溢れる屈指の名演を繰り広げている。またショスタコーヴィチの演奏には、作曲者と同じソヴィエト出身の自らの体験を重ね合わせ、評価が高い。
    1937年旧ソヴィエト生まれ。7歳でピアニストとしてデビューし、モスクワ音楽院で学ぶ。ショパン・コンクール第2位、エリーザベト国際コンクール第1位、チャイコフスキー・コンクール第1位。——74年にソヴィエト国籍を離脱、夫人の故郷・アイスランドの国民となる。77年には指揮者としてのデビューを果たした。