世界を股にかけて活躍する和太鼓集団“倭-YAMATO”がメジャーデビュー、全国ツアーもスタート
これまでに公演を行なった国数は50カ国以上、総動員数は500万人を突破した、世界が認めた和太鼓集団“倭-YAMATO”の日本凱旋ツアーが、9月2日・長野県ホクト文化ホールにて幕を開けた。
「倭-YAMATOは大量の和太鼓を使って、鍛えられた身体で、エネルギーをお客さんに届けたいという思いで活動しています。耳で聞くんじゃなくて、全身の毛穴に音がしみこんでくる感じというか(笑)。“魂”で、心臓で聴くっていうぐらいの、観てくださった皆さんがとにかく元気になってもらえる音楽だと思います。」
来年で結成20周年を迎え、海外からも多くの称賛を集めるまでに成長した自身の活動についてそう語るのは、“倭-YAMATO”代表・小川正晃氏。その言葉通り、この日の公演でも、“和太鼓イコール伝統音楽”というイメージを打ち破るパフォーマンスが展開された。巨大な大太鼓、小太鼓、西洋楽器でいうパーカッションにも似た打楽器など、様々な形状の和太鼓が舞台上にはズラリと並ぶ。そして、その楽器群を、長尺のバチで居合斬りのごとく激しく鳴らし、かと思えば棍棒のような極太のバチで重厚な音色を奏で、肩に吊り下げた太鼓を大きく振り回しながら鮮やかに跳躍、etc……。メンバーの鍛え上げられた身体で繰り広げる圧巻のステージングは、もはや単なる“演奏”というより“肉体芸術”とでも表現したくなる。
そして、9月5日にリリースされた彼らのメジャー初進出作『YAMATO BEAT vol.1』もまた、和太鼓というジャンルの枠を超える意欲作に仕上がった。プロデューサーにはポルノグラフィティやいきものがかりを始めとする数々の人気アーティストを手がける本間昭光、作詞には森雪之丞、さらに中 孝介やジェロといった人気ヴォーカリストを始めとする異ジャンルとのコラボレーションが話題を呼んでいる。