UAの原点を感じることができる1stにして大ヒット作『11』
歌手活動20周年を迎えたUAが約7年振りとなるオリジナルアルバム『JaPo』を5月11日にリリースする。タイトルはアイヌ語で“陸の子”を意味する言葉に由来していて、UAのメイクは縄文美術にインスパイアされたものだというが、いかにも彼女らしい。1995年にシングル「HORIZON」でデビューを果たしたUAは朝本浩文がプロデュースを手がけた「情熱」のヒットでブレイク。そのエキゾティックで鮮烈なビジュアルと憂いと野性味を兼ね備えたヴォーカルがシーンを騒がせることになる。そんなUAの記念すべき1stアルバム『11』はサウンドのアプローチが変化しても音楽を通して伝えたい本質が今、現在もブレていないという意味で“原点”と言える作品だ。ざっくりと言ってしまえば人間もまた自然の一部だというメッセージ。UAは当たり前で忘れてしまいがちなことを体現し続けている歌い手であり、芸術家である。