Rootscoaster Vol. 169 / アカツカ(South Penguin) 異色の存在感を放ち続けるSouth Penguin。その首謀者=アカツカが語る、バンドのルーツとは
東京を拠点とするバンド、South Penguinが8月2日(水)に1stアルバム『Y』をリリースした。
2014年に結成され、2016年には『FUJI ROCK FESTIVAL』の「ROOKIE A GO-GO」への出演を果たし、翌年には初の海外公演である台湾公演を開催。これまでにEPとシングルをそれぞれ2枚リリースしており、ファンにとって今回の1stアルバムは、まさに“待望”という言葉が相応しい作品だと言えるだろう。
1曲目の「air」からDos Monosの荘子itが客演参加するなど、刺激的な変化も感じさせつつも、初期からバンドが擁していた個性――独特のテンション感を湛えたグルーヴに独特のサイケデリア、そして深部に内在するファンクネスを純粋培養したかのような作風に、不思議な懐かしさと同時に圧倒的な個性を感じる全9曲。サウンド・プロダクションの進化も含めて、また1枚2019年屈指の傑作が登場したと言っても過言ではないだろう。
今回はそんな新作を上梓したばかりのSouth Penguinの首謀者・アカツカがRootscoasterに登場。その音楽性同様、掴みどころのない本人のコメントと、South Penguinの核に近づくための3曲を楽しんでもらえれば幸いだ。
Text By Takazumi Hosaka
1. Connan Mockasin / I’m The Man, That Will Find You