Tal Ross

ファンカデリックの元オリジナル・メンバー、タル・ロス。彼はまるで、母艦を離れて宇宙を自由に飛びまわる宇宙船のような佇まいだ。
同グループ脱退後はPファンクというルーツを過去に葬り、彼はジミー・ペイジやジミ・ヘンドリクス、エリック・クラプトンらとともにロック界における「ギターの神様」の地位へと上り詰めた。Pファンク期はひたすらリズム・ギターを鳴らすことに専念していたが、ソロになってからその呪縛は解き放たれ、まるでロックの叙事詩かのような尊大なギターの音色を創出。その音色、その姿は、かのデイヴィッド・ボウイすら彷彿とさせる。カバンに宇宙食と宇宙服を忘れず詰め込んで、彼が創り出すミュージック・コズモへと飛び込もうではないか。