Stan Kenton and his Orchestra

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    Stan Kenton and his Orchestraスタン・ケントン・アンド・ヒズ・オーケストラ

    60年代のスウィング期から反体制文化改革までの間、スタン・ケントンはもっとも成功したビッグ・バンドを率いていた。彼はユニークなヴィジョンの持ち主で、スウィングの脈動感よりも大げさな実験音楽を好んだ。だが不思議なことに、そんな彼はスウィング・テイストの強いアーティストばかりを起用した。アート・ペッパーやアニタ・オデイ、シェリー・マン、ショーティ・ロジャーズ、メイナード・ファーガソン、ジューン・クリスティなど数多くのミュージシャンがケントンによってスターの座にのし上り、ソロとしても成功している。時には気取り過ぎることもあったケントンだが、彼の音楽は素晴らしかった。コンガを使用せずにラテンなリズムを醸し出した「23 Degrees North - 82 Degrees West」などは未だに重要視され、アルバム『シティ・オブ・グラス』は今でも最先端のサウンドを誇る。