【インタビュー】Split end、『deep love』で踏み出した新たな一歩
奈良発のギターロックバンド、Split endが3人体制で新たなスタートを切った。最新となる3rdミニアルバム『deep love』は先頃、脱退を表明したみさきーにょす(Dr&Cho)をふくむ4人でレコーディングした最後の作品。ソングライターであるななみ(Vo&G)の心境の変化に伴い、バンドの意識改革が曲や音にフィードバックされた作品はSplit endが踏み出した新たな一歩でもあるという。そんな彼女たちにバンドの“いま”を語ってもらいつつ、高校生だった頃のバンド結成の初々しいエピソードや、それぞれの音楽ルーツについても振り返ってもらった。
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■結成理由は「あまってたから」
──まずドラマーのみさきーにょすさんが10月19日のライブをもって脱退されましたが、かなり悩んだ末の決断だったようですね。
ななみ(Vo&G):2ヶ月ぐらい悩みに悩みましたね。ウチらの中では4人で続けるために工夫してみようって試みたんですけど、なかなか難しかった。気持ちの面でもムリさせたくなかったし、自分の人生やから最終決断は本人に委ねたんですけど、ケンカしたとか、そういうのではないんです。最初は反応を心配していたんですが、Split endのことを好きな人たちはすごくわかってくれて、それがめっちゃ嬉しかったです。
──オフィシャルサイトにみさきーにょすさんの脱退理由のコメントが発表されましたが、ご家庭の事情など本当に正直に書いていましたものね。
ななみ:そうですね。本人に正直に伝えたいという意向があって。
イオナズン(G):ほんまにやめてほしくなかったんですよ。私はいちばん最後にSplit endに加入して、3人以外とバンドをやったことがないから、1人欠けることがどういうことかわからなくて「どうしたらいいんやろう」ってずっと考えていたんです。バンドの活動を止めたくないという気持ちと抜けてほしくないという気持ちの両方を叶えることができないのがすごく悔しかったですね。
ななみ:私たち2人は高校のときからバンドをやっているので、いろんなことがあったんですけど(イオナ)ズンちゃんは脱退とか経験してないからね。
──話し合いの中でSplit endの活動を止めようかとか、そういう話は出ることはなかったんですか?
みーちゃん(B&Cho):止めようっていうのはいっさいなかったですね。脱退する前は活動のペースを落とそうかとか、ライブの本数を絞ろうかとか、そういう案は出ていたんですが、ツアーも決まっていたので結果、サポートドラマーを迎えてやっていこうということになりました。