加藤登紀子、歌手生活55周年ベスト盤は究極のボックスセット
今秋、歌手生活55年となる加藤登紀子の究極の6枚組ベストアルバム『あなたに捧げる歌』が3月20日にリリースされる。75歳を迎え「歌手・加藤登紀子」としての足跡を残すべく本人が収録全107曲を選曲、さらに全曲本人解説つきという、まさに「人生の集大成」ともいえる入魂のアルバムである。
本作品は”あなたに捧げる歌”をメインテーマに、各ディスクごとに掲げた「あなたに捧げる歌」「愛する日々の歌」「時を刻む歌」「究極の愛の歌」「生きるための歌」「故郷をうたう歌」というテーマに沿った全107曲を6枚のディスクに収録。Disc-1では素晴らしい出会いの連続だったという人生をテーマに「ひとり寝の子守唄」「知床旅情」などの代表曲を編集。Disc-2では「難破船」などのオリジナルラブソングを、Disc-3では「さくらんぼの実る頃」などこの100年あまりの歴史の中で生まれた運命の歌を集め、Disc-4には「百万本のバラ」「愛の賛歌」などデビュー以来一貫して自らの訳詞こだわって歌ってきたシャンソンを収録。Disc-5では「この世に生まれて来たら」など結婚してから永訣までの日々を綴った愛の歴史を、Disc-6には「遠い祖国」など人々の望郷の歌を集めている。
同梱の歌詞ブックには全曲に本人の楽曲解説がついており、読み応えのある充実した内容となっている。それぞれが独立したベストアルバムのような選曲にもなっており、加藤登紀子に新たに出会う人には入門編として、最初期からのファンにとっては、新たな魅力を発見できる「究極のボックス・セット」といえるだろう。
今年はこの作品の発表に合わせて、<加藤登紀子コンサート2019~LOVE LOVE LOVE~愛の4楽章>と題したコンサート・ツアーも敢行する。歌手生活55周年を迎え、さらに新しい出会いを楽しみながら「終わりなき旅」を続ける加藤登紀子の「歌」に改めて触れて頂きたい。