浅井健一、5年ぶりのアルバム『BLOOD SHIFT』を構成する3つの「血」
9月25日、浅井健一がアルバム『BLOOD SHIFT』をリリースした。ソロ名義としては5年ぶりとなるこのアルバムで、浅井は近年の活動の基盤となっている浅井健一&THE INTERCHANGE KILLSのメンバーに加え、BLANKEY JET CITYで活動を共にした照井利幸や、SHERBETSの仲田憲市、AJICOの椎野恭一など、様々なメンバーと曲を作っている。音楽に多彩な「血」を加え、混ぜ合わせたこのアルバムで、浅井は何を表現したのか。疾走する全11曲45分を紐解く。
Text_Osamu Onuma
SHERBETSの20周年ベストアルバムとツアー、中尾憲太郎、小林瞳との浅井健一&THE INTERCHANGE KILLSによる2ndアルバムと、2018年の浅井健一は精力的に活動していた。その熱狂も冷めやらぬまま2019年の年明けにアナウンスされたのが、5年ぶりのソロ名義での新曲リリースだった。
2月には、THE INTERCHANGE KILLSと制作した「HARUKAZE」、BLANKEY JET CITYの照井利幸とAJICOで活動を共にした椎野恭一を迎えた「ぐっさり」を配信リリース。THE INTERCHANGE KILLSとのツアーを経て、5月にはシングル『METALLIC MERCEDES』を発売するなど、コンスタントに作品を発表し続けてきた。そして、この2019年のソロでの活動の集大成となるのがアルバム『BLOOD SHIFT』だ。
『BLOOD SHIFT』には、3つのバンドメンバーとの楽曲が収録されている。まずはTHE INTERCHANGE KILLSとの楽曲。続いて、ベースにSHERBETSの仲田憲市、ドラムに浅井のかつてのソロでも叩いていた岡屋心平を迎えた楽曲。そして照井利幸と椎野恭一による楽曲だ。この3つの「血」が混ざり合い、『BLOOD SHIFT』というアルバムに結晶している。