Roger Tillison

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    Roger Tillisonロジャー・ティリソン

    本国アメリカでの評価はゼロに等しいが、日本ではなぜか人気の高いシンガー・ソングライター。それもたった1枚のソロ・アルバム『Roger Tillison's Album』によるところが大きい。
    レオン・ラッセル、J.J.ケイル、ジェシ・エド・デイヴィスと同郷のオクラホマ州タルサ出身で、若い頃は全米各地をフォーク・シンガーとして流していたらしい。そして最終的に行き着いたのがレオンやジェシ・エドが活躍していたロサンゼルス。ここでレコーディングのチャンスを得、奥方テリーとのデュオ、ジプシー・トリップスとしてデビューを果たす。レオンが制作した「Rock & Roll Gypsies」というシングルを切るものの、商業的には全くの失敗に終わった(しかし、後にハーツ&フラワーズやジェシ・エドがカヴァー、いわゆる隠れ名曲だ)。再びレコーディングの機会に恵まれるのは71年。ジェシ・エド・デイヴィスをプロデューサーに迎えた『Roger Tillison's Album』を発表。スタジオ・ライヴ形態で一発録りされたこの作品では、ささくれ立ったような荒々しいティリソンの歌とジェシ・エドの武骨なギターが絶妙に交じり合い、重厚な南部ルーツ・サウンドを体現するという好き者にはたまらない内容。現在ではスワンプ・ロックの定番となっている1枚だ。
    その後のティリソンは全く消息を絶っていたが、オクラホマのルーツ・ロック・バンド、トラクターズの『Owner's Manual』(94年)にギタリストとして参加し、オールド・ファンを喜ばせた。現在は、タルサのローカル・シーンでライヴを中心とした活動を行っている模様である。

    曲・アルバム

    • Roger Tillison's Album

      2008年12月01日リリース
      アルバム・11曲

      • 1 Good Time Gal
      • 2 Old Santa Fe
      • 3 Yazoo City Jail
      • 4 Let 'Em Roll Johnny
      • 5 Lonesome Louie
      • 6 Just Before the Break of Day
      • 7 Loving You Is Sweeter Than Ever
      • 8 Old Cracked Looking Glass
      • 9 Get Up Jake
      • 10 Down In the Flood
      • 11 One Good Friend

      Roger Tillison's Album