Richard Strauss

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    Richard Straussリヒャルト・シュトラウス

    偉大なるロマン派芸術家の最後の1人——としてクラシック・ファンに広く認知されている、リヒャルト・シュトラウス(1864〜1905)。この世紀の変わり目を生きたドイツ人音楽家は、初期の頃こそプログレッシヴかつ冒険的なスタイルでアプローチしていたが、世界大戦中やそれ以降は、オールド・ファッションな手法に移行した——とされている。同時に批評家筋からは、「とにもかくにも音楽傾向の変遷が相当に激しい人物」という見方もされているようだ。
    しかし断言できるのは、彼が若き頃隠れてワーグナーに夢中だった(シュトラウスの父親はワーグナーが嫌いだったため、厳格な古典音楽を学ばせるよう努めていた)ことが、後のパワフルな音楽傾向へ導いたという事実である。
    例えば、Alpine Symphonyでは、アルプスの激しい嵐を表現するために総勢150人もの演奏者をフルに活用。また、交響詩「ドン・ファン」でも多感な青年の情熱をドラマティックに表現している。いずれにせよ、濃厚なロマンティシズム/激しいメロディ/派手な緩急——がシュトラウスの魅力そのもの……といっていいだろう。
    また、スタンリー・キューブリックの名作『2001年宇宙の旅』のオープニングに、彼の「ツァラトゥストラはかく語りき」が起用されていることはあまりにも有名。

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