Purpose Maker

目的を作りし者＝ジェフ・ミルズが、95年に自身のレーベル＜Axis＞から11作目として送り出したシングル「The Purpose Maker」。そこで呈示されていたのは、トライバル・パーカッションをミニマル・テクノに導入するという、彼のDJプレイから生み出されたアイディアとコンセプトであった。そして、それをさらに発展させたプロジェクト／レーベルが＜Purpose Maker＞である。ザラついたサンプリングによって激しく打ち鳴らされる原始的なパーカッション、大地を揺さぶるかのようなベース、さらに大胆なエフェクト／イコライジングを効かせたグルーヴィなリズム・トラックは、自らのDJプレイにおいて必ずピーク・タイムの決め技として使われる。
このプロジェクトが呼んだ大きな波紋からミニマル・テクノのトライバル化が急速に進み、Oliver Ho／James Ruskin／Max Duleyといった無数のフォロワーがシーンに登場した。