Planet Hemp

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    Planet Hempプラネット・ヘンプ

    激しく捲し立てるラップ/ヴォーカルが印象的な、プラティナム・セールスをなし遂げたブラジルの3人組ミクスチャー・ロック・バンド。——なんて言うと、彼らがヒップホップとハードコアがかけ合わされた、ノイジーでエナジェティックでヘッドバンギンなナンバーを標榜すると想像してしまうか? 確かに、『USUARIO』(97年)、『犬どもは吠え立てるがキャラバンは止まらない』(99年)、『ア・インヴァゾォン・ドサガス、オーメン・フマッサ〜サガス、狡猾な煙男の侵略』(00年)など、どのアルバムにもそういう雰囲気はアリアリ。だが、それだけではなく、純然たるヒップホップからファンク/ラテン/カントリー/サーフ・ロック/レゲエ/ヘヴィ・メタルなど、あらゆる音楽ジャンルを包括し、またあらゆる音楽ジャンルを凌駕した独自の“ミクスチャー・ミュージック”も展開。彼らからは懐の深い音楽性と、積極的な実験精神が窺える。ちなみにグループ名のプラネット・ヘンプ(麻の星)とは……そう、そういう意味だ。音楽に麻はつきものだし。