Pierre Barouh

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    Pierre Barouhピエール・バルー

    66年にクロード・ルルーシュ監督の映画『男と女』に出演し、その主題歌の作詞も担当。作曲はかのフランシス・レイが受け持ったが、この作品が世界的に大当たりしたことから一躍有名になったのがピエール・バルーだ(また、主演のクール・ビューティ、アヌーク・エーメとすかさず結婚したことでも男っぷりを上げた)。
    もともと作詞・作曲家/歌手/ギタリストであったバルーだが、若い頃からスカンジナビア→ポルトガル→ブラジル→イスラエルと旅を繰り返し、本格的に作曲活動に専念し始めたのは62年ごろから——。役者としても成功していたが、当時外交官としてパリに赴任していたヴィニウス・ジ・モライス(アントニオ・カルロス・ジョビンに多数の歌詞を提供)との出逢いをきっかけにボサ・ノヴァに深く傾倒。ボサにフランス語と気だるいメロディをかけ合わせ、極上にソフィスティケイトされた"フレンチ・ボサ"ムーヴメントを築いた。
    日本人アーティストとの交流も活発で、坂本龍一/高橋幸宏/鈴木慶一/清水靖晃らとコラボレイトして完成させた『Le Pollen(ル・ポレン)』(82年)はまがうことなく名盤である。また同時期に清水靖晃とムーンライダースをパリに迎えて、ジョイント・ライヴも行われており、これは最近『ピエール・バルー ライヴ・アット・パリ・カルダン劇場'83 ウィズ清水靖晃&ムーンライダース』としてCD化もされた。
    深く熟成されたような低い声質と抑えぎみのシンプル・アレンジは、時代を超えて真のダンディズムを感じさせてくれることうけあいだ。

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