Peach Jam

アジア圏のカルチャー――主にヒップホップやR&Bをフックアップするメディア・プラットフォーム／レーベル、〈88rising〉によるレーベル・コンピレーション・アルバム『Head In The Clouds』が予てからの発表どおり、本日7月20日（金）にリリースされました。 本作には以前も紹介した大阪出身・NY拠点のJojiや、インドネシア発のアップカマー・NIKI、今夏サマソニにて初来日を果たすHigher Brothers、4月に初来日を果たしたばかりのタイのヤング・スター、Phum Viphuritなどに加え、GoldLinkやPlayboi CartiといったUS勢も参加。全17曲、非常に豪華な内容となっております。 その中でも、アルバム・リリースの数日前に公開された、今や〈88rising〉を代表する存在にもなったRich Brianの「History」がとんでもなく素晴らしいのでピックアップ。 冒頭から「Got me feeling the nostalgia」という一節がある通り、フルート？のような音色のリフレインがとにかくノスタルジック、そしてセンチメンタルに鳴り響く本楽曲。サンプル元は 「Ski Safari 2」というゲームのBGM(https://www.youtube.com/watch?time_continue=22&v=lBGcgaKdx2M) だそうです。こういったセンスは、おそらく同年代であろうCreativeDrugStoreのVaVaを想起させます。 「歴史」というタイトルですが、どうやら過去の恋人へ向けて書いたと思われるような部分もあり、幻想的なトラックと相まり涙腺を刺激します。トラップ的なビートを下敷きにしながらも、非常にメロディアスなフロウをハメてくる辺りも今っぽいポイント。さり気なく配置されたパーカッションもナイスとしか言いようがありません。

昨夏にリリースしたミニ・アルバム『Jump』以降、TV番組のテーマ・ソングやCMソングにも楽曲が起用され、各メディアからの評価も高く注目を集めている、名古屋で活動中のツイン・ヴォーカルPOPROCKバンド、Peach Jam。 個性溢れる声質と豊かな表現力を持つThe☆Chiakiと、力強い歌唱力と唯一無二のキャラクター・パフォーマンスを持つMay.の異なるキャラクターが放つ存在感、生み出されるハーモニーは必聴であり、そのスタイルは密かに「PJポップ」と呼ばれている。 「誰でも口ずさめるキャッチーな曲」「心に突き刺さるメッセージ性の強い詞」というコンセプト通り、キャッチーな音色ながら、言葉のひとつひとつがぐっとくる独特の世界観を持つ歌詞は、男女問わず幅広い年齢層に支持されている。