マック、西友、ファミマのラジオ、夜に生きる人のための5曲
「三千世界の鴉を殺し、主と朝寝がしてみたい」は『三枚起請』にも出てくる都都逸ですが、ライターやエディターはどうしても宵っ張りになりがちです。まず取材やクライアントありきで動くと否が応でも自分の作業をこなすのが深い時刻になってしまい、また世間が白川夜船の深夜や早朝のほうが街そのものが静かなおかげで集中しやすいのです。吹き墨色の闇に紛れ、道路を掃除する洗浄車や、ぼんぼりのような投光器の白い灯りを浴びて工事に勤しむ人々の姿を見ながら、ああでもないこうでもないと練り上げた言葉のいくらかが、明け方には誰かに届きますようにと願いながら、キーボードを打っては消し、打っては消し。ですので、今回は大体そんな感じです。