アメリカ屈指のギタリスト、ジョン・ホールが在籍したオーリアンズの大ヒット作『歌こそすべて』
なぜかは分からないが、オーリアンズは日本でそれほど脚光を浴びたことがないグループだ。しかし、彼らがリリースしたアルバムに駄作はない。特に、スーパーギタリストのジョン・ホールがイニシアチブを取ったデビュー作から4作目まではどれも傑作で、アメリカンロック史に残る名作群だと言える。今回、紹介するアルバムは、誰もが聴いたことがあるはずの大ヒットシングル「ダンス・ウイズ・ミー」(全米6位)を収録した3作目の『歌こそすべて(原題:Let There Be Music)』。70年代中期の西海岸産のロックで、最高レベルに達していると言っても過言ではない傑作中の傑作だ。