Orito

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    Oritoオリト

    Oritoのデビュー・アルバム『SOUL JOINT』(95年)は、スウィート・ソウル的なサウンドと優しく歌い上げるヴォーカリゼーションが絶妙にマッチした、心地よい逸品だった。全編英語詞ということもあって、日本人シンガーであるのを忘れてしまうほど。この作品はアメリカ/イギリスでも発売され、話題になったようだ。
    続く2nd『SOUL FOOD』(97年)は全編日本語詞に。そのせいもあってか、サウンド面で変化はないものの、どこか歌謡っぽい雰囲気を醸している。そして3rd『LOST AND FOUND』(99年)では、ミディアム・テンポのスムースなヒップホップ/R&Bへとシフト・チェンジ。爽快なナンバーもソツなくこなすあたり、シンガーとしての受け皿の大きさを窺わせる。