Orchestra e Coro dell'Accademia Nazionale di Santa Cecilia

イタリアのオーケストラらしい豪快で明るいサウンドに加え、首席指揮者チョン・ミョンフンの熱く確信に満ち溢れるタクトで一段と深みを増す、聴きごたえ充分の演奏。 幾度となく来日公演を行い、その度に大絶賛を博しているイタリアの名門だ。
世界でもっとも古い音楽学校に由来するアカデミー付属のこのオーケストラは、1908年に創設。以来、シンフォニー・レパートリーを専門とするプロ・オーケストラとして、イタリアでトップの座を誇っている。マルケヴィチ、シノーポリ等々の名指揮者が首席を歴任したほか、83〜90年にはバーンスタインが名誉総裁を務め、グラモフォンに録音も行っている。
現在、首席指揮者を務めるチョン・ミョンフンは、53年韓国生まれ。幼少よりピアノを学び、７歳でデビュー。74年にはチャイコフスキー国際コンクールで第２位に入賞した。パリ・オペラ座バスティーユ音楽監督を経て、97年からサンタ・チェチーリア管首席指揮者に就任し、ベルリン・フィル、ウィーン・フィルなどの客演でも活躍。フィルハーモニア管、ロンドン響、アジア・フィル、フランス国立管（追加公演も行われた）を率いての来日や、日本レコード・アカデミー大賞受賞など、日本でも絶大な人気を誇っている。