新たな音楽スタイルを生み出したノラ・ジョーンズの鮮烈なデビューアルバム『Come Away With Me』
21世紀になったばかりの2002年、デビューしたばかりの新人女性歌手がグラミー賞8部門を独占するという異例の事件が起こった。その事件の当事者こそがノラ・ジョーンズだ。あれから15年近くが経つが、未だにデビュー作『Come Away With Me(邦題:ノラ・ジョーンズ)』は支持され続けており、累計で4500万枚以上を売上げるモンスターアルバムとなっている。また、本作の特徴的な音楽スタイルのフォロワーも増え、今では“フォーキージャズ”というジャンルとしてすでに確立しているほどだ。10月には新作のリリースも決まっているので、今回は彼女のデビュー作に焦点を当ててみようと思う。