Neil Diamond

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    Neil Diamondニール・ダイアモンド

    ニール・ダイアモンドといえば、ロック世代の人間にとって忘れられないのが、ザ・バンドの解散コンサート『ラスト・ワルツ』におけるウキ加減だ。他の極めて"ロック"なゲストとは違い、彼は明らかにその場所にハマっていなかった。それもそのはず、シュロック・ロック(ロックもどき)と評され、あくまでも中道を行く彼のスタンスは、ヒップな人間にとってダサいものでしか有り得なかったからだ。
    しかし、彼が世に送り出した「スウィート・キャロライン」「ホーリー・ホーリー」「シング・サング・ブルース」「プレイ・ミー」といった名曲の数々は、上辺だけの批評など軽く吹き飛ばしてしまうエヴァー・グリーンの輝きを放つ。古き良きロックンロールの伝統を引き継ぎながら、カントリーやゴスペルをミックスしてみせ、より大衆的に呈示してみせた才能には深く敬意を払わなければならない。それに、美しきメロディ。一度聴いたら頭にこびりついて離れないようなメロディは、聴く者を否が応にも高揚させてくれる。フランク・シナトラからエルヴィス・プレスリー、ディープ・パープルからUB40と、ジャンルを越えたさまざまなアーティストにカヴァーされたことも頷ける。
    食わず嫌いはもったいない。

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