ヒーリング、テクノ、アンビエントなどに直接的な影響を与えたマイク・オールドフィールドの傑作『チューブラー・ベルズ』
本作がリリースされたのは1973年5月、マイク・オールドフィールドが20歳の時。8カ月間スタジオにこもり、ギター、ベース、キーボードなど20種類以上の楽器を操って多重録音で作り上げられたのは、約50分に及ぶ1曲であった。このアルバムはプログレファンでレコード店を経営していたリチャード・ブランソンが設立したばかりの「ヴァージン・レコード」の最初のレコードとしてリリースされることになった。結局、1年以上の時間をかけてチャートを上昇し、74年の10月に全英1位を獲得、アメリカでも3位を記録している。今回は後進のロックやニューエイジ音楽に大きな影響を与えた『チューブラー・ベルズ(原題:Tubular Bells)』を紹介する。