Maurice Ravel

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    Maurice Ravelモーリス・ラヴェル

    フランス印象派を代表する作曲家。1875年スペイン国境にちかいシブール村に生まれ、生後3ヶ月でパリに移った。87年よりピアノや和声を学び、パリ国立音楽院へ進学。89年のパリ万国博覧会でジャワのガムラン音楽に魅了され、またリムスキー=コルサコフ指揮のロシア音楽の演奏会から深い感銘を受けた。
    1901年から3年続けて『ローマ賞作曲コンクール』で評価されず、4回目の挑戦の際には参加も認められなかった。が、すでに「水の戯れ」で新しいピアノ書法を確立し高い評価を得ていた彼は、その後次々と作品を発表しつづけ、フランス印象派を確立した。管弦楽法の技術の高さは「ダフニスとクロエ」などでも明らかだが、ムソルグスキー「展覧会の絵」の管弦楽編曲でもその素晴らしさが窺える。
    和声や形式などはドビュッシー、サティ、シャブリエの影響を受けているが、彼はより理知的で古典主義的な明快さをもっている。そのほか、発想の自在さ、官能的な響き、またくっきりとした輪郭なども特徴としてあげられる。

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