MariMari

あどけなさとデカダンスが一人格に同居するのが魅力——。96年にデビューしたMariMariだが、その存在を大いにアピールしたのはフィッシュマンズとのコラボレイトだろう。97年のアルバム『耳と目そしてエコー』は、フィッシュマンズの『宇宙　日本　世田谷』と対をなす作品。深遠なダブ・サウンドのなか、彼女の声が圧倒的な存在感をもって屹立する傑作である。98年には映画主題歌に起用されたことから台湾で人気が沸騰し、アジアを中心に熱い注目を浴びた。
現在は、元フィッシュマンズ／東京スカパラダイスオーケストラ／ヒックスヴィルのメンバーらと、MariMari rhythmkiller machinegunというユニットで活動中。