重低音圧の限界に挑むニューパーティ<ARTIFICIAL ART>始動
2000年代の誕生以来、ダブステップはテクノやハウスの要素を貪欲に取り込みながら、これまでにない独自のダンスミュージックへと進化してきた。テクノでありながらテクノではなく、ハウスでありながらハウスでもない、しかしサウンドシステムの影響を受けたこの音楽の重低音マナーは、確かに多方面のリスナーの心をわしづかみにする魅力を秘めている。その刺激的な可能性を音楽スタイルや老若男女を問わず体感できる場として、新パーティ<ARTIFICIAL ART>が始動する。
初開催となる今回、StudioXフロアを揺るがすのは、多彩な要素を合わせ持つサウンドで知られるBakeだ。スコットランド出身の彼は、自身のレーベル“All Caps”から、Kowton、Bluntman Deejay、Fløristといったアーティストの作品をリリースし、その運営手腕が話題となった。一方、持ち前の鋭い感性により、DJとしての評価も確立。著名ラジオ局「Rinse FM」でのレギュラー番組のほか、イギリス国内外のイベントやBoiler Roomへの出演を通じて広範囲に存在感を示している。<ARTIFICIAL ART>への出演でも、最先端のUKアンダーグラウンドミュージックから意識までをも揺るがす強烈な選曲を披露するのは確実だろう。
HyperJuiceがホストを務めるContactフロアには、BUDDHA HOUSE、Keita Kawakamiなど、国内ベースミュージックシーンの有望アクトがラインナップ。そうした低周波の激震とは対照的に、Foyerフロアはスタイルに限定されない実験的なライヴパフォーマンスやバンドに焦点を当てる。