Leftfield

既成概念を覆し、あらゆる可能性を試行しながら新たな平原を開拓していくというダンス・ミュージックの基本理念。レフトフィールドが長年シーンの最先鋒で最先端の音を鳴らしてきたのは、そういった初期衝動に突き動かされつづけてきた賜物である。
ハウス／テクノ／ダブ／ヒップ・ホップ／ジャズ／ドラムン・ベースなどさまざまなスタイルの機能を適時に切り貼りしながら革新的なサウンドを創造してきた彼らの功績は、ダンス・ミュージックを語る上で避けては通れない。『レフティズム』（95年）と『リズム・アンド・スティルス』（99年）という２枚のアルバムで繰り広げられるプログレッシヴ・サウンドに彼らの思想が集約されているといえるだろう。