Rootscoaster Vol. 180 / 鋭児 パンデミック下で彗星の如くシーンに現れた鋭児。メンバー6人のルーツからその実態を紐解く
未曾有のパンデミックが続く2021年。音楽の“現場”においてはまだまだ厳しい状態が続いているが、そんなな状況下においても新たなシーンや才能は芽を出し続けているようだ。
この鋭児と名乗るバンドは2020年に英語表記の“AGE”として東京で活動を開始。今年1月に1st EP『銀河』をThe DomesticとFLAKE RECORDSにて販売するやいなや初回入荷分が即完売。その独創性/折衷性の高い音楽性やエネルギッシュなライブ・パフォーマンスでジワジワと注目を集めた。また、本日10月13日(水)には3rd EP『連理』を限定店舗でゲリラ・リリース(配信は10月20日[水]から)。合わせて12月には自主企画『Propaganda』の開催もアナウンス。
当初は15人以上が集まっている写真がアーティスト・ヴィジュアルとして使用されており、その出回っている情報の少なさも相まり謎に包まれた存在として語られることも多かったが、彼らはSTEPHENSMITHのメンバーとしても知られる市原太郎(Dr.)、f.kiyoshi名義でも活動を行う藤田聖史(key.)を擁する6人組。なかでもボーカル・御厨響一の変幻自在な歌唱と存在感は圧倒的。
今回はそんな鋭児の6人にそれぞれルーツとなった作品を挙げてもらった。まだまだその実態が掴めない、不可思議なバンドを紐解く一助となれば幸いだ。
Text by Takazumi Hosaka