L.L Brothers

90年の人気TV番組『天才たけしの元気が出るテレビ』の１コーナー“ダンス甲子園”でセンセーショナルに登場した彼ら。ハンサムな双子が、当時まだほとんど知られていなかったヒップ・ホップやブラック・ミュージックをバックに本格的なダンスを踊る姿は、日本中にダンス・ブームをもたらした。だがそのおかげでアイドル扱いされてしまったのも事実である。放送終了後、彼らは時代の象徴、アイドルとしての存在を余儀なくされていたが、その喧騒が去った94年から本格的にR&Bアーティストとしての活動を開始。99年、プロデューサーT.KURAとの出会いをきっかけに「Bumpin' Freakin'」をリリース。楽曲の素晴らしさが認められ、本格的にリリースや楽曲提供を開始する。MICHICO、EXILEらのアルバムに参加、もはやアーティストとしての地位をゆるぎないものとし、04年ついにアルバム『BACK AGAIN』でメジャー・デビューを果たした。年輪を重ねた者にしか生み出せない、重厚かつセクシーなトラックの数々を聴いていると、日本にも幼い頃から人生をR&Bに捧げた30代が登場したんだなあ、と実感させられます。