21世紀のジャムバンドシーンを予言したジョン・スコフィールドの『ア・ゴー・ゴー』
ゴリゴリのジャズギタリストとして知られたジョン・スコフィールド(以下、ジョンスコ)が、ニューヨークの前衛ジャズファンクトリオのメデスキ、マーティン&ウッド(以下、MM&W)と全面的にタッグを組み、その後のジャムバンドシーンのマイルストーンとなった記念すべきアルバムが本作『ア・ゴー・ゴー』だ。グレイトフル・デッドやサザンロックを始祖とするジャムバンド音楽は、元来ロックからのアプローチが中心であったが、ジョンスコとMM&Wはジャズファンクやヒップホップからジャムバンドへの道筋を導き出した。セッションを通して彼らが生み出したジャムバンド的サウンドスタイルは、21世紀に登場した多くのジャムバンドの手本となった。