John Pizarelli

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    John Pizarelliジョン・ピザレリ

    60年4月6日、米ニュージャージー州出身。
    父親はジャズ・ギタリストのバッキー・ピザレリで、ジョン・ピザレリもその影響を受けギターの道へ進み、10代も後半になると父親と頻繁に共演するようになった。80年代は、ニューヨーク近辺で大々的に演奏する機会が増え、後半になると世界的地位を確立。90年代に入ると歌手としても定期的にライヴ出演するようになり、ナット・キング・コールの影響を強く感じさせる、ヴォーカリゼーションに重点を置いたレコーディングも敢行。その甘いマスクと洗練された歌唱で、一時期はよくハリー・コニックJr.のライバルと目されていた。
    レコーディングの際は、父親バッキーを始め、ベニー・グリーンやクリスチャン・マクブライドを迎えることが多く、また兄弟の1人、マーティンはレギュラーとしてベースを担当している。ピザレリの素晴らしいテクニックとジャズに対する深い理解は父親から健やかに受け継いだものであり、バラードではたおやかかつ繊細に、またアップ・テンポの曲は爽快な歯切れよさをもって素晴らしい演奏をみせてくれる。そしてソロとしてはもちろんのこと、他アーティストのサポートをも見事にこなす実力派でもあるのだ。
    ヴォーカリストの活動を通じて、音楽領域と幅広いファンを増加させた彼だが、ロバート・アルトマン監督の映画『プレタポルテ』挿入歌の担当や、ブロードウェイ・ミュージカルで主役を務めるなど、ますます活動の域を広げている。