Jimmy Page and Robert Plant

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    Jimmy Page and Robert Plantジミー・ペイジ・アンド・ロバート・プラント

    ご存知、レッド・ツェッペリンの中核を担った2人。グループ解散後は個々の活動に勤しんでいたジミー・ペイジとロバート・プラントだが、MTVの名物番組『アンプラグド』を契機に、94年に再結成を果たす。ゼップ時代からロックとワールド・ミュージックの融合を目指してきた彼らは、ここでもインド/モロッコ/アラブのミュージシャンをバックにゼップ・クラシックをセルフ・カヴァーし再解釈。このライヴの模様は『ノー・クォーター』としてアルバム化された。
    その後、多国籍軍の編成で世界をツアーして廻り、オリジナル・アルバムの制作に着手。98年に『ウォーキング・イントゥ・クラークスデイル』を完成させる。ここでプロデューサーに迎えられたのが、なんと米国インディーズ・シーンの頑固者、スティーヴ・アルビニだ。ペイジのギターのオリエンタル風味はそのままに、音粒が荒々しく処理されたサウンドはよりプリミティヴな魅力を引き出した。プラントも歳を感じさせない若々しい歌唱で応えている。
    しかし、99年のツアー・キャンセルを境にユニットは自然消滅してしまった模様……。2人のエゴがぶつかりあったのは想像に難くないが、期待させるだけさせておいてなんだかなぁ、という結末である。