Jerry Bergnozi

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    Jerry Bergnoziジェリー・バーガンジ

    47年10月21日、米ボストン生まれ。80年代にジョン・コルトレーンに影響を受けたサックス奏者が次々と出現する中、その影響が最も顕著なプレイヤーであったにも拘らず、ブレイクするまでに一番時間を費やしたのがジェリー・バーガンジといえるだろう。
    8歳からクラリネットとアルト・サックスを演奏し、12歳でテナー・サックスを習得。高校に通いつつ地元のバークレー音楽大学の講師にも師事し、72年にローウェル州立大学を卒業するとすかさずN.Y.へ移住した。
    N.Y.でデイヴ・ブルーベックと出会い、初めに"Two Generations"に参加、続いてディヴ・ブルーベック・カルテットでフィーチャー・ホーンを務め、以後10年間ブルーベックとの共演を果たす。だが87年には本拠地ボストンへ戻り、独自のレーベルやイタリアの<Red Recor>のもと、ソロとしてのレコーディングを開始。また、この時期、コン・ブリオとトリオ・ゴンズの結成もするなど旺盛な活動をみせた。
    マイケル・ブレッカーのピアニストを務めていたジョーイ・カルデラッツォが、90年に<Blue Note>でデビューが決定した際、ブレッカー、ブランフォード・マルサリスと共にホーン・セクションを依頼されたバーガンジ。そこでの威勢のよい演奏が大いに注目され、彼もまた<Blue Note>からのデビューが決定したのであった。