Jeep Beat Collective

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    Jeep Beat Collectiveジープ・ビート・コレクティヴ

    05年現在、いったいこのプロジェクトのことを覚えている人がどれだけいるだろう? ここ5年以上は噂を聞いていない。それでも中古レコードをレコ屋で掘っていると彼のシングル(どれも300円程度)をたびたび見つけることができる。需要はある、ということか。
    ジープ・ビート・コレクティヴはUKのザ・ラフという人物が始めたソロ・プロジェクト。その音楽性を端的に言うならば、「インスト・ヒップホップにタイトなスクラッチを組み合わせたもの」。ズバリその通り。
    そんな彼のプロジェクトが残した唯一のアルバム『テクニックス・チェインソー・マッサカー』(すんごいタイトルだ)はなかなか聴き応えがある。強調されたベース音のドライヴィングやゴリゴリっとしたキック・ドラムの鳴りは今となってはヴィヴィッドだ。それに、いわゆるジープ・ビートにユニゾンしたスクラッチもテクニカルだし深いコクとキレがある。もし中古CD屋などでこの『テクニックス・チェインソー・マッサカー』を見つけたら購入して舌鼓を打ってみるのも一興だろう。それにしても、ザ・ラフさんは今頃どこでなにをしているのだろうか。