70sのアメリカ音楽を代表するジェームス・テイラーの名盤『マッド・スライド・スリム』
優れたシンガーソングライターが次々に登場した70年代前半にあって、外せないアルバムは多々あるが、キャロル・キングの『つづれ織り』、ジョニ・ミッチェルの『ブルー』、ニール・ヤングの『アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ』と『ハーヴェスト』、トム・ウェイツの『クロージング・タイム』などと並んで、時代がいかに変わろうと決して色褪せない傑作がジェームス・テイラーの『スイート・ベイビー・ジェイムス』と『マッド・スライド・スリム』だ。今回は日本のフォークソングがニューミュージックへとシフトするきっかけともなった記念碑的作品で、彼の代表作でもある『マッド・スライド・スリム』を紹介する。