Housemartins

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    Housemartinsハウスマーティンズ

    いまや最強のハゲチャビンDJとして世界中のクラブを熱気ムンムンにしているファットボーイ・スリムこと、ノーマン・クック。一連のビック・ビート隆盛をきっかけに彼を知った若いリスナーにとっては、クックが聡明な清潔青年風ルックス(額はすでに後退気味だったけど)でギター・ポップ・バンドのベーシストとして活躍していたなんて想像だにしないでしょう。
    84年にポール・ヒートンを中心に結成されたハウスマーティンズ。ポスト・スミス的な扱いで人気を博した彼らは、88年に解散するまで2枚のアルバムと、1枚のベスト・アルバムを残している(ちなみにクックは2代目ベーシスト)。
    狭いスタジオに男4人がこもって「せぇーの!」ってやってるのを思い浮かべるとちょっと気持ち悪くなるほどのスウィート・メロディが、ビーチ・ボーイズ・ライクなコーラス・ワークと軽快なブリティッシュ・ビートと共に展開される。また、イギリスのバンドらしい風刺/批評精神たっぷりのアイロニカルな歌詞も魅力のひとつである。
    バンド解散後、クックはビーツ・インターナショナルを、ヒートンはビューティフル・サウスをそれぞれ始動させた。