hitomiの『LOVE LIFE』は女性アーティストが隆盛を迎えた、2000年を象徴するアルバムのひとつ
リオデジャネイロ・オリンピックもそろそろ終盤。前半戦では柔道、体操と金メダルが出て、かつて日本のお家芸と言われた競技の復活という喜ばしいニュースが届いたが、その一方で、以前の勢いがなくなったことを目の当たりにさせられた競技もある。ずばり、マラソンである。男子は最終日なので未だ何とも言えないが(その意味でも出場選手には頑張ってもらいたいが)、女子の凋落ぶりは黄金期を知る者には衝撃的ですらある。バルセロナで有森裕子が銀、アトランタで有森裕子が銅、シドニーで高橋尚子が金、アテネで野口みずきが金と、4大会連続で日本人がメダルを獲得する、かつてのお家芸であったのだが、完全に隔世の感を禁じ得ない。毎度ゴタゴタする選考方法を含めて、世代交代の促進、強化プランの見直し等、抜本的な改革が必要であろう。そんな女子マラソンの黄金期に思いを馳せると、頭の中に流れて来るメロディーと歌声がある──。