Hector Berlioz

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    Hector Berliozヘクトール・ベルリオーズ

    フランス・ロマン派の作曲家。巨大な編成、金管楽器の使用法の拡大などによって、管弦楽の表現の幅を飛躍的に広げた。また、表題音楽という新しい管弦楽の形態を確立し、これは後にリストやワーグナーに受け継がれていくこととなる。生前はフランスよりもドイツで高い評価を受けていた。
    1803年、フランス南部ドフィネ地方の田舎町で、医師の息子として生まれる。正規の音楽教育は受けていなかったが、21年にパリの医学校に進学した後、グルックなどのオペラに魅せられ、作曲家を志すように。パリ音楽院に学び、30年には作品がコンクールに入賞するが、その時にはすでに、自身の失恋体験に基づいて、有名な「幻想交響曲」を作曲していた。
    作曲活動のほか、指揮者として演奏会を行ったり、新聞の音楽批評の執筆なども手掛ける。 ユゴーやヒラー、リスト、ショパンなどの文学者/音楽家たちとも厚い親交をもっていた。