CHAI、涙と笑いのラストライブをもって“NEOかわいいをフォーエバー(=かいさん)”
CHAIが昨日、3月12日(火)に東京・EX THEATER ROPPONGIにて開催した『We The CHAI Tour!』ツアーファイナルをもって活動に終止符を打った。
“NEOかわいい”、“コンプレックスはアートなり“というコンセプトを掲げ、デビュー当初より日本のみならず欧米、南米、オーストラリア、アジアでも大型フェス出演や単独ツアーを成功させ、米老舗レーベル〈Sub Pop〉との契約も果たし、日本出身アーティストの海外進出においてパイオニア的存在ともなっていたCAHI。ツアーファイナル、そしてラストライブにはおよそ1,700人の来場者が集結し、公式YouTubeでの生配信でも世界各国からのファンが見守る中、笑いと涙のラストライブを完遂した。そんな同公演のオフィシャルライブレポートをお届けする。
2024年3月12日。全国ツアー「CHAI JAPAN TOUR 2024『We The CHAI Tour!』」のファイナル公演にして、CHAIのラストライブが、東京・EX THEATER ROPPONGIにて開催された。
2012年に始動してから12年、2016年12月に1st EP『ほったらかシリーズ』をドロップしてから7年強。1stアルバム『PINK』を出した翌2018年にはアメリカでは〈Burger Records〉、イギリスでは〈Heavenly Recordings〉と契約。その後、2020年にはUSの名門インディーズレーベル〈Sub Pop〉とサインし、日本のみならず北米、南米、ヨーロッパ、アジアと、文字通りボーダレスに世界を飛び回りながら活動を繰り広げてきたCHAI。今年の1月に本ツアーをもって「NEOかわいいをフォーエバーする」=解散することを発表した際には、海外の音楽メディアでもそのニュースが報じられ、多くのファン・関係者から活動終了を惜しむ声が寄せられた。PitchforkやNMEといった英米の主要音楽メディアで解散がニュースとして報じられるバンドは、日本に一体どれだけいるだろう。
この日の会場にも、日本以外にもLA、オースティン、シアトル、スイス、台湾、中国など様々な地域からファンが駆けつけるとともに、YouTubeで行われた生配信での同時視聴者数も8,500人に上り、世界中の多くのファンがCHAIの最後の雄姿を見届けた。そして、そこでCHAIが繰り広げたのは、これが解散ライブだなんてとてもじゃないけど信じられないような、間違いなくライブバンドとしてのCHAIの絶頂を更新するライブだった。