HARMONY GRASS

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    HARMONY GRASSハーモニー・グラス

    "英国のビーチ・ボーイズ"と称されたものの、ヒット作には恵まれなかったトニー・リヴァース&ザ・キャスタウェイズ。彼らは心機一転、ハーモニー・グラスと改名し、68年に「Move In A Little Closer Baby」で再デビューを果たす。——きらびやかなメロディとキャッチーなコーラス/ハーモニー。サーフィン&ホットロッド/ボサ・ノヴァ/フォークのエレメントを取り込み、綿密に練られたサウンド。それらが一体となった高品質なナンバーをドラマティックに鳴り響かせた。なかでもフロントマン、トニー・リヴァースのソングライティング/アレンジメントのセンスは特筆に値する。
    69年には1stアルバム『This Is Us』をリリース。瑞々しいポップスに彩られた佳作でありながら、商業的な成功は得られなかった。そして翌70年、サイモン&ガーファンクルのカヴァー「いとしのセシリア」を最後に、リヴァースが脱退してしまう。彼はスタジオ・ミュージシャンの道に進み、後にマジック・バス/リヴァー/サマー・ワインといったグループで活躍。一方、残されたメンバーはGRASSとして地道に活動を続けた。——ハーモニー・グラスは大きな成功を収めるには至らなかったが、現在ではソフトロック史における重要バンドとして評価されている。