Giacomo Puccini

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    Giacomo Pucciniジャコモ・プッチーニ

    イタリア・ロマン派のオペラにおいて、ヴェルディに続く世代での最大の作曲家。その作品は、イタリア・オペラの伝統である豊かな感情をもつ美しいメロディにあふれ、登場人物の性格をみごとに表している。また、日本を舞台にした『蝶々夫人』や、中国の王女を主人公とする『トゥーランドット』など、東洋を描いたオペラもあり、我々日本人に親しみやすい作曲家の一人と言えるだろう。
    1858年、イタリア・ルッカにおける音楽家の家系に生まれ、早くから音楽的才能を見せていた。10歳から教会の聖歌隊に加わり、14歳で教会オルガニストとなる。16歳の時から父親の弟子に作曲を学びはじめ、2年後ピサで行われたヴェルディのオペラ『アイーダ』に感激し、オペラへの道を決意することとなった。その後、奨学金を得てヴェルディ音楽院に学び、卒業と同時に作曲家として認められはじめる。彼はあくまでもメロディの美しさにこだわり、当時の主流であったワーグナーの技法に染まることはなかった。また「良い台本でなければ、どんなに音楽が美しくても成功しない」という理念のもと、作曲を行った。そうして生まれた作品は、いずれもイタリア・オペラの代表的な存在として、世界の歌劇場の重要なレパートリーとなっている。

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