Francois Kevorkian(Francois K)

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    Francois Kevorkian(Francois K)フランソワ・ケヴォーキアン

    フランソワ・ケヴォーキアン(フランソワ・K)は、フランスより渡米した75年、ニューヨークのクラブ=Galaxy 21にてウォルター・ギボンズのDJプレイに合わせてドラムを叩くことからキャリアをスタートさせ、そこでDJへと転身。以来、ジャンルレスに数えきれないほどの(一説によると600作を軽く超える)プロデュース/リミックスを手がけてきたダンス・ミュージック界の至宝である。
    78年にA&Rとして抜擢された<PRELUDE>レーベルでは、D・トレインを始めとするディスコ/ハウス黎明期を彩る傑作を続々と送出。80年代初頭には、ラリー・レヴァンがプレイした伝説の『Paradise Garage』や、『Studio 54』『Better Days』『The Loft』『AM:PM』『Zanziber』など、ニューヨークの有名なパーティを渡り歩いて腕を磨き、レヴァンを凌ぐほどのテクニックとさまざまなジャンルを縦横無尽に横断する幅広い選曲で聴衆を魅了した(当時の彼は、クラブのフロアで寝袋にくるまって寝るほどのワーカホリックだった)。——だが83年、DJ活動を一旦休止し、プロデュース活動に専念。ギボンズやレヴァンから伝授されたミキシング術を武器に、U2/クラフトワーク/ミック・ジャガー/ダイアナ・ロスといった数々のアーティストのリミックスでメジャー・シーンを荒しまわった。87年には、アクシスというスタジオを設立。ここは今やありとあらゆる大物ミュージシャンがひっきりなしに詰めかける名所である。
    現在は、レーベル<WAVE MUSIC>の運営と並行して、ジョー・クラウゼル/ダニー・クリヴィットと共にレギュラーを務めるパーティ『Body & Soul』で、ハウスの最高峰に鎮座。これほどまでに輝かしいキャリアを積んでおきながらも、さらに新たなるダンス・ミュージックを求道する姿勢には、ただただ頭が下がる思いだ。

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