Eins・Vier

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    Eins・Vierアインス・フィア

    化粧系とかヴィジュアル系といった言葉で一括りにされていた感もあるこのバンド。しかしそう呼ばれるバンドの多くが、見た目のケバケバしさや退廃的なイメージとは裏腹に、BOOWYの流れを汲むような性急なビートやポピュラリティのあるメロディをウリにしたのに対し、彼らは飽くまで80年代ブリティッシュ系のサウンド——特に初期の頃は、それらがもつ深い陰影や独特の空気感を継承した音づくりをしていた。
    90年にベースのLunaとヴォーカルのHirofumiによって結成され、ギターのYoshitsugu、元PRESENCEのドラムだったHibariが加入し、大阪のライヴハウスを拠点に活動を開始。インディーズからミニ・アルバム『CHAOS MODE』、ドラマー交代後の94年には初のフル・アルバム『Risk』をリリースしたが、初回盤5000枚を即完した本作はオリコンのインディーズ・チャートで1位を獲得。その翌95年にシングル「Dear song」でメジャー・デビューを果たし、コンスタントに作品をリリースしたが、音楽的な方向性のズレなどもあり、99年のライヴを最後に解散。メンバーは現在も各々のバンドで活動中だ。