ウィレム・デフォー『ドッグ・イート・ドッグ』インタビュー 肉体の持つ知性とヨガ……怪優は“狂犬”をどう演じたのか?
6月17日から公開される映画『ドッグ・イート・ドッグ』は、『タクシードライバー』『レイジング・ブル』の脚本家としても知られるポール・シュレイダーがメガホンをとるクライム・サスペンスだ。服役経験もある異色の作家エドワード・バンカーによる同名犯罪小説を映画化した同作は、ニコラス・ケイジ、ウィレム・デフォー、クリストファー・マシュー・クックら強烈な個性を持つ俳優をメインキャストに迎え、三人のならず者が人生の一発逆転を狙って赤ん坊誘拐計画に挑む姿を暴力とトリップ映像たっぷりに描き出す。第69回カンヌ国際映画祭の監督週間部門ではクロージング上映され、観客に衝撃を与えた怪作だ。