Clark (Chris Clark)

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    Clark (Chris Clark)クリス・クラーク

    エイフェックス・ツインと同じ<Warp Records>から1stアルバム『Clarance Park』で衝撃のデビューを飾ったクリス・クラーク。この最初の一撃のみで、UKアンダーグラウンド界隈にとどまらず、日本でもくるりの岸田氏の01年ベスト・アルバムに選出されるなど、彼の人気と熱狂ぶりは瞬く間に世界に伝染していった。03年には単独USツアーや各地のフェスティバル/イベントに参加するなど、ワールドワイドな活躍を続けながらも、03年5月には6曲入りEPを発表。その攻撃性を孕んだエレクトロニカ・サウンドはあのジョン・ピールからも大絶賛を受ける事に。続く2ndアルバム『エンプティ・ザ・ボーンズ・オブ・ユー』ではエイフェックス・ツインを彷佛させるいびつに病んだブレイクビーツから、ボーズ・オブ・カナダ的にノスタルジックなサウンドスケープ、DJシャドウやプレフューズ73のような鋭利なカットアップ・ビーツまでもが同居した世界を繰り広げながらも、そのどれとも違うオリジナリティを確立する事に成功した。それはまるで闇に潜む言い知れない何かのようでもあり、可愛いようで恐ろしい、整然と組み立てられたカオスが渦巻く現代の成れの果ての様にも思えるほどだ。
    そして06年10月、ここから彼は名前をクラークと短くし、尽きる事のない創造力で最新作『ボディー・リドル』を完成させた。有限と無限の交錯、西洋の御伽噺の原作本のような怖さをまとった空間はもはやクラークの独壇場だろう。65デイズ・オブ・スタティックやトータスといったポスト・ロックのアーティストと行ったツアーやライヴも、彼がジャンルのような枠に収まらないアーティストなのだという事を如実に現す事実、つまりクラークを一言で言うなら「コイツはヤバイ」と、そういう事である。

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