ホーリー・ハーンダン、自身の“AI”の赤ちゃんとコラボした最新AL5月発売
▲Photo by Boris Camaca
エレクトロニック・ミュージックとアヴァンギャルドなポップ・ミュージックを追求してきたホーリー・ハーンダンが、最新アルバム『Proto』を5月10日にリリースすると発表した。今作は、人工知能とのコラボレーションによって生み出されたという。
◆アルバム『Proto』
米南部テネシー州出身のホーリー・ハーンダンは、幼い頃は合唱団などに参加していたものの、ダンス・ミュージックやテクノの中心地として知られるベルリンへの交換留学プログラムに参加したことを機にベルリンのクラブで演奏経験を積むなど、クラブ・ミュージックに傾倒していった。米国に帰国してからは、カリフォルニア州のミルズカレッジでエレクトロ・ミュージックとレコーディング・メディアの博士号を取得。2012年にデビューアルバム『Movement』をリリースし、2015年には4ADから2ndアルバム『Platform』を発表すると、Pitchforkで10点中8.5点を獲得するなど各メディアから賞賛された。現在は、米名門スタンフォード大学の博士課程に在籍し、Max/MSPなどのプログラムを使用してエクスペリメンタル・ミュージックの可能性をさらなる高みへと突き詰めている。
最新アルバム『Proto』は、「Spawn」と名付けられたホーリー自身の“AI”の赤ちゃんとのコラボレーションの中で生まれた。しかし、今作は“AI”が主要テーマとなっているわけではないという。テクノロジーの進歩と音楽を結び付けたスタンフォード大に在籍するホーリーならではの知性あふれるアプローチが取られた、傑作となっているとのことだ。合わせて新曲「Eternal」が公開されたので、まずはこちらからチェックしてみて欲しい。同曲は、人間の精神をコンピューターなどの人工物に転送する“マインド・アップローディング”(精神転送)を通じて転送された“永遠の愛”にインスピレーションを得ている。