尾崎裕哉、自らの人生の忘れがたい一瞬を音に閉じ込めた1stフルアルバム『Golden Hour』が放つ美しくもせつないきらめき
ゴールデンアワーとは、日の入り前のほんのひととき、太陽の輝きが黄金色に景色を染め上げる一瞬を指す言葉。尾崎裕哉の1stフルアルバム『Golden Hour』もまた、自らの人生の忘れがたい一瞬を音に閉じ込め、美しくもせつないきらめきを放つ作品だ。それはデビューから4年の音楽的集大成でもあり、誕生から30年と少しの人生観の一つの答えでもある、それほどにこの作品が持つ吸引力は強烈だ。SMEレコーズ移籍第一弾、ゲストに大比良瑞希、KREVA、布袋寅泰を迎え、J-POPとポストR&Bとのミクスチャーのような鮮烈な音楽性を引っ提げ、力強く歩み始めた彼の言葉を聞こう。