大ヒット曲を次々に生み出したブレッド絶頂期のアルバム『ギター・マン』
70年代初期、ヒットメイカーの代表として忘れられないのがブレッドだ。ビートルズのひとり勝ちとなっていた60s日本のポップロック界も、同年後半から70s前半になるとさまざまなアーティストのヒット曲が登場し、当時の若い一般の音楽ファンはポピュラー音楽漬けの日々であった。中でも、当時ヒット曲を量産していたブレッドは人気が高く、僕も含めシングル盤を買い漁っていた人は多かったはずである。なぜか現代の日本ではすっかり忘れられてしまっており、若い世代でブレッドを聴いているのは保護者からの伝聞しかないのかもしれない。今回紹介する『ギター・マン』は彼らの解散前の作品でかつ絶頂期でもあった時期にリリースされた傑作である。